2015年、小野はお仕事で出会った方へのインタビューをしていきます。
インタビューを受けてくださった方から、また「こんな面白い方がいる」「素敵な方がいる」というご紹介をいただいて、さらに新しい方にお話をお聞きできたらと考えています。
第1回はエミフロンテを共同主宰している晏在雅子さん
第2回目は波動測定アクアタック研究室、代表、片岡章さん
第3回目は認定NPO法人セラピューティック協会神奈川支部代表であり、個性心理学の子育てカウンセラーとして活躍されている西川信子さん
第4回は、話力総合研究所の講師、笑み筋体操インストラクター、そして、話題のほめ達特別認定講師として活躍されている宮地一女(かずめ)さん
第5回目は、個人指導のパソコン教室『マイオフィス』のオーナーであり、日本おうちサロンマップ協会かながわ支部の副支部長でもある村杉あおいさん。
第6回は、著書「ママ、おうちサロンはじめました」を出版されているエステティックサロン&スクール、シルフィアピーカーブ―のオーナーセラピストである山崎玲美さんの登場です。
第2回から小野のインタビューのアシスタントが登場しています!
こんな風にちょいちょい話に割って入ってきます。
名前を考え中でございます!
第6回は、著書「ママ、おうちサロンはじめました」を出版されているエステティックサロン&スクール、シルフィアピーカーブ―のオーナーセラピストである山崎玲美さんの登場です。山崎さんは、おうちサロンマップかながわ支部の支部長さんでもあります。
著書『ママ、おうちサロンはじめました』出版はこんな風に始まりました
小野(以下O)「玲美さんのご本、『ママ、おうちサロンはじめました』読ませていただきました」
山崎(以下Y)「ありがとうございます」
O「ネットで検索したら川崎市内の図書館の蔵書にあって、しかも貸し出しされていたんですよ」
Y「え~!図書館に!しかも、借りられていたんですか!
最近できた二子玉川の蔦屋家電、あのお店がすごく素敵で、こんな素敵なところにおいてもらえたらいいなと思って、恐る恐る検索して、実際に行ってみたら、私の本が7冊くらいディスプレイされていて、感激しまして。
あのお店にはコンシェルジュさんがいて、どうして置いてもらえたんですか?って聞いたら、扱っている本に洋書も多く、あの本の表紙のデザインが洋書っぽくて合うっていうことで」
O「ええええー、あそこで扱ってもらうなんてすごい!」
Y「うれしかったです。それと、二子玉川あたりの奥様のニーズ、プチ起業とか自宅サロンなどにマッチすると。女性のコンシェルジュさんが、そうおっしゃっていましたね」
O「この本を出されるきっかけについてお話しいただけますか?」
Y「最初は本を出すなんて、とてもって思っていたんですけど、樺沢紫苑先生のウエブ心理塾で『自分メディアを作ろう』っていうのがあって、そこでみなさんが続々本出していくんですね。その塾の中で自己紹介を書くっていうのがあって、私も大きく書いてみようかなと。」
O「大きく(笑い)」
Y「本を出すっていう志を書いてみたんですよ。夢は大きくって。でも、その時は妄想的なレベル。
その後、新聞折り込み地域紙のタウンニュース営業の方から、「本を出したいっていう先生がいらっしゃいますので、お知り合いの方で出版の方がいたらご紹介してください」というお話があったんです。その先生とは、腕一本で腸から、カラダを改善する中山先生っていう方なんですけど、全国にお弟子さんがたくさんいる方で。その中山先生を、フェイスブックで再び知り合った出版プロデューサーの方に紹介して会わせたんですね。
私は、タウンニュース紙面でご一緒していましたが、中山先生とお会いしたこともないのに、「近所の山崎です」とか言って、お菓子をもってご挨拶に行ったんです。あとから聞いた話なんですが、あの人はなんなんだ、突然やってきて、本を出版するにあたって連絡係になって、なんで自分のためにあんなに動いてくれるんだと思われたようなんですけど、私としては、すごい人は世の中に知ってもらったほうがいいとそういう気持ちで」
O「へえええええ」
Y「そういう気持ちだけで1年間やって、それで本が出て、よかった、よかった・・と。そうしたら、私も10年くらいやっているんだから、出せばいいのにって言われるようになって、話を進めてもらって」
O「へええ、じゃ、最初はどなたかほかの方のために動いていたことが、今度は自分のほうに波が来てっていう感じなんですかね」
Y「企画書をもって働きかけてくれる方との出会いがあって、絶妙なタイミングに乗ったっていう感じ。今、無名の新人の出版に名乗りを上げてくれるところなんてないんですよね。牧野出版の社長さんが『この人に会ってみたい、会ってから決めたい』っておっしゃって。社長さんがすごい猫好きで、私も小さいころからすごい猫好きで、猫の話をしたらすごく嬉しそうに『これがうちのニャンコなんだよ』ってタブレットで写真を見せてくださってね。私、結構猫つながり人生を渡り歩いているんじゃないかっていうところがあって。(笑)
色々なところで猫好きと出会うんですよ、お会いして、猫の話で盛り上がって、なごむんですよね」
誰かを応援することでパワーアップする人生
Y「私、起業してから本を読むようになったんです。どうやってみんなやっているんだろうっていうヒントを求めて本を開くんですけど。タイトルで『○億稼いだ女経営者』みたいな本を読んでみたりしたんですけど、なんか違うなと感じて。著者の方がやった内容を私も実際にやってみたら、どんな結果がでるのか試せるような本だといいなと思うようになりました。そうすれば、ずっと持ち歩いてチャレンジしてはチェック、確認したりできる、読んで実践して身になるものがいいなと。それと、やっぱり一番興味があったのはゼロからたた
き上げでやってきた方の本ですね」
O「実際、玲美さんの本を読ませていただくと、できるところから着実に、ほんとにゼロに近いところから始めていらっしゃる」
Y「そうなんですよ、笑っちゃうんですけど、座椅子と枕をシーツで包んで、そこに寝てもらって。。」
O「フットケアから始められたんですよね」
Y「そう、1000円、2000円からスタートして、月収2000円って本にも書いたんですけど。そんな感じでやってきたので、これは私が伝えられることかもしれないって。こんな感じでできるっていうことを後押しする本なら、私にも書けるかもしれないって。もともと誰かを応援することで力を発揮できるっていうことがわかってきて、誰かが何かをやりたいっていうと、すごく手伝いたくなるっていうことに気づいて。
私、仕事以外のことになると怠けちゃう。仕事は人のためになるから頑張れるんですよね。相手があることなので。
でも、仕事以外の自分のことってなると、すごいオンオフの差が激しい。」
仕事を選ぶ驚きの基準
O「私が玲美さんの本ですごくビックリしたのは、普通仕事を選ぶとき、得意なこととか、好きなこととかを基準にすると思うんですけど、玲美さんは、習って身につけたいことを基に選ぶって。。だって、水泳のインストラクターのお仕事の時、始めたときは泳げなかったって。
でも、共通しているのは、人と接する仕事、コミュニケーションをとる仕事、それから、人が何かをできるようになることを手助けする仕事を選択されているように感じるんですけど」
Y「主には接客業を選んできていますね。私、高校時代からアルバイトをして、30種類以上やっているんですね、自分にはどんな仕事があうんだろうって。全種類やってみたいって。」
O「スポーツジムでのお仕事についてお聞きしたいんですけど」
Y「私最初に就職した建設関係の会社が倒産して社長夜逃げしてるんですよ。大学で建設業について学んでいたときに、この業種に倒産はよくあることだって習ってはいたんですけど、その後、バイトかけもちしてスポーツインストラクターの面接を受けて、まあ、根底には痩せたいっていうのがあったんですけどね。どうせやるなら自分を育ててくれる仕事をしたいなと。仕事となれば甘えられないっていうところに身を置こうかなと。
最初筋トレのアシスタントから始めたんですよ。水泳のトレーナーになったのは、一度泳ぎに行ったときにおぼれそうになって、このままでいいのかって思って。
泳げない子に顔の水をつけることから教えること、アシスタントから初めて、最後はマスターズの大会でメダルまでもらいました」
O「えええええ!すごーい、そのふり幅が!」
Y「それで契約社員とかにもなって、駅伝大会とかベンチプレス大会にも出ましたよ」
O「すごいですね、やるときの徹底ぶりがすごい」
Y「でも、そのスポーツクラブも個人経営で全員解雇になったんですよ、経営が立ちいかなくなって」
仕事なら触れるんです、亀だって!
O「でも、それだけの数のお仕事をされると、これは自分には合わないっていうものもあったんじゃないですか?」
Y「移動動物園の仕事をやったとき、爬虫類が嫌いで、でも、子供に亀の持ち方とか教えるんですけど、仕事じゃなかったら絶対無理、触れない、でも、仕事となるとできるんですよ、この能力、自分でもすごいって思いましたね。(笑)子供が乱暴にすると、亀を守らないと!って思いになりましたね。(笑)でも、カエルとか失神しちゃうし、蛇をもつことになると思うと・・辞めました」
期待されていないと燃える!
O「最初のお子さんの出産のときに、それまで勤められていたエステサロンを辞められたんですよね」
Y「出産を機会にエステサロンの会社を辞めて、会社っていう箱をなくしてしまうと、本当に誰でもない人になっちゃう。初めて、会社ってすごいものなんだなって思いましたね。
その後、おうちサロンを始めるとき、まったく期待されてなかった。どうせ趣味程度でしょ、趣味なのにお金とるの?って。でもおうちサロンを始めたのは、なんとか社会とつながっていたいっていう気持ちからですね。必死になりましたね。
だいたい、私崖っぷちになると燃えるタイプなんですよ。期待されていないと燃える。」
O「おうちサロンから、現在の駅前の店舗に移られたのは?」
Y「私のおうちサロンがシルフィア事業部の立ち上げの1号店になって、それから大和駅前に店舗の形にしたのは上の子供が小学生にあがるとき。おうちサロンは常に綺麗に片付いていないといけない、最初は一緒に片づけていて楽しかったんですけど、そろそろ自分が完璧に安らげる場所がほしくなったんですよね。それまでは家は安らぎの場であり、仕事の場所でもあって、そこから解放されて、家は休む場所、精神の安らぎの場所にしたいと。。
それに店舗をもつことで、仕事としてもっと自分を追い込んでみたい気持ちもありましたね。緊張を保てる場として。
その時の目標とかを書いた紙、メモ、今でも持っているんですよ。10年前かな・・
(目標を明確に書いたメモを見せてくださいました)
手帳にはさんでずっと持ってますね」
O「ぶれないんですね」
Y「ぶれないきっかけもあるんですよ」
O「え、なんですか、なんですか」
Y「ある女性起業家の集まりがあって、一億円の家を建てた方とか、バリバリなんですね、本当にいろいろな業種の方が集まってくるんですよ。
私を紹介してくださった方がいて、ある方の話をしていて、いろいろな仕事をやるんだけど続かないって。みんな応援したいと思っているんだけども、続かないって。例えば保険の営業の仕事をするっていうので、色々な人を紹介してあげたんだけど、1年後にはもう辞めていた、そうしたら紹介した人はどうなるのか、私も紹介した側として困るなと。次にバーをオープンして、じゃ、みんなでそこを集まる場所にしようって応援したのに辞めちゃう、やっぱり、続かないと信用がないっていうことに気づいて、そうだ、私は10年は絶対続けた
い、やろうって」
「ここでしか休めない」という言葉
Y「色々な人に会うたびに志が高くなっていったっていうか。やるんだったら、信用される人間になりたい。そうして続けていって、あるお客様の言葉がすごく響いて、『ここでしか休めない』って」
O「えええええ、それすごいじゃないですか」
Y「介護の仕事をしていて、家にも面倒をみる人がいる。安らぐ場所がないって。ここでエステを受けていることが唯一自分の時間っておっしゃる方がいて、私も、あーやって良かったーって思って。ずっと続けないとダメだなって。続けることで地域をよくしていくこと、地域をよくしていくことって家族を守ることでもあるって。自分の住んでいる地域をよくしたい。
いろんな職業をやってきたんですけど、この仕事には感動がある。『自分がいて良かった』って思わせてくれる仕事。
こんな幸せはないなって。お客様に感謝して、お客様から感謝していただいて、感謝でまわっていくという意味では、お店は一種のパワースポットなんですよね。お客様からいただいたお金をまた技術でお客様に返していけるんで。だから、材料とか化粧品とか惜しまない、妥協しない。
もう体育会系に熱くなって、『あなたの笑顔は私が守ります』って。選挙に出そうだねって言われたりする(笑)」
つなげる手はつないで幸せな人を増やしたい
O「今の段階でこんな風になっていったらいいなっていうのはありますかね?」
Y「そうですね、私はこのお店はスタッフと一緒にやっているんですけど、新規400名とか、この2台のベッド、フル稼働で施術していたとき、首が動かなくなったことがあったんですよ、震災後、とにかくできるだけたくさんの方を笑顔にしたい、癒したいと思って、やったんですけど、自分の体が悲鳴をあげて、自分ひとりの力では限界があるんだって。だから、自分と同じ志で、同じ手技をもった人が全国にいればもっと多くの人を癒すことができるっていうことに気づいて、技術を教えて分かち合えたらいいなって思っています。
ちょうどおうちサロンマップというのを立ち上げて、仲間もできたので、みんなと一緒に成長していきたいと思っていますね」
O「でも、そこがすごいと思うんですよね。ふつう、自分自身が成功すればいいとか、ひとり勝ちのまま行きたいと思うと思うんですよね。でも、同業者同士、つなげる手があれば、一緒にやっていこうっていうのが・・」
Y「いや、でも首が動かなくなった時点で、ひとりでできることに限界があることに気づいたんですよね。物理的に限界がある。そこで独り勝ちしても・・それぞれのサロンもマックスは決まっていますし、お客様も選ぶ権利があるし、囲い込むこともないかなと・・
それに幸せな人が増えていけば、自分も幸せだなって」
恒例の質問
O「幸せな人が増えると自分も幸せ・・いい言葉ですね。それでは、最後に恒例の質問に移りたいと思います。」
好きな言葉は?」
Y「う~~ん、努力・・なのかな」
O「気持ちを高揚させることは?」
Y「相手を楽しませること、人が喜んでいると自分も幸せな気持ちになれる」
O「逆にうんざりすることは?」
Y「愚痴ですねー『あの時、ああしておけば良かった』っていう後悔の言葉を口にするのが嫌なんですよ。だから、そうならないように努力したい。やってみてダメだったら納得いくんだから」
O「好きな音は?」
Y「クラシック、オーケストラとか好きですね」
O「嫌いな音は?」
Y「キーンみたいな金属音、歯医者さんの治療みたいな音」
O「今の職業以外でやってみたい職業は?」
Y「俳優、エンターテイメント系には憧れますかね」
O「自分を色で表現するとしたら何色?」
Y「オレンジ」
O「今年中、やっておきたいことは?」
Y「痩せたい!(笑)」
O「今日はお忙しい中、お時間をとっていただき、ありがとうございました」
個人指導のパソコン教室『マイオフィス』のオーナーであり、日本おうちサロンマップ協会かながわ支部の副支部長でもある村杉さん、これまでのキャリアを生かし、個人経営の店舗やサロンのホームページ・チラシ等の宣伝媒体制作を通してのコンサルタントもされてきています。
販売企画で積んだ経験、でもそこには過酷な試食もあった!
小野(以下O)「あおいさんとの出会いは、私がフェイスブックの使い方ですごく困って、近くに個人的に教えて下さる方がいないかとネットで探していた時に、my officeさんのサイトを見つけて、お願いして・・だったわけですが。最初にお会いした時に、あおいさんのお母様もワープロを教えておられたとお聞きしました。あおいさんご自身はパソコンのインストラクターのお仕事をされてから何年くらいになるんでしょうか?」
村杉(以下M)「ちゃんとやり始めたのは15年前、2000年中央林間に移ってきて・・ですね」
O「その前はどんなお仕事をされていたんでしたっけ?」
M「新卒でリクルートという会社に入って、求人広告の制作、進行、営業を5~6年やりました。その後、経営コンサルの会社に移って、個人経営のお菓子屋さん、パン屋さんを組織してコンサルグループを作って、その担当になって会員向けの広報誌を作ったり販促企画的なことを・・といっても試食係だったんだけど・・(笑い)工場の仕事をされているのがおじさんばっかり、そこに20代の女性の私が入ってケーキやお菓子の試食がいっぱいあって、どれがいい?って。。それを全部食べないといけないっていう過酷な仕事(笑い)」
O「それは、つらい!」
M「そう、それはそれでつらい。(笑い)そのコンサルにいたのは1年くらい。その後、お手伝いで通信系のコンサル会社の事務職について、経理から総務、人事全部をやりました。ちょうどそのころから世の中にパソコンが入ってきたんですよ。その社長が新し物好きでね、パソコンで何かやりたいって、ソフトも色々買ってくるの。OSは98になった頃ね。母がワープロ教室やっていたこともあって、ワープロはすぐ手元にあって、かなり使いこなせていたので、文章を作ったりすることはワープロで不自由していなかったのね。極めつけは、その会社の社長が亡くなってしまって、後継者もなかったので、その会社の破産整理までやったの。」
O「それは、大きな経験ですよね、やろうと思ってできることじゃないんで」
M「そうそう、会社の帳簿をゼロ円にするって会社の経理を長くやっている人でも、そうそう経験できないことなんだって。その会社の整理が落ち着いた頃に、母が中央林間でやっていたワープロ教室でパソコンをやりたい人が増えてきたんで、パソコン教室にシフトしていこうっていう時期に重なったんです。それで帰ってこない?って言われて」
O「すごいタイミング」
今さら聞けないSNS、習いに来ている方、多いです
M「それでパソコン教室で教えることになったんだけど、会計ソフトは使いこなしていたもののワード、エクセルってほとんど触ったことがなかったのね。文章作りは、ワープロを使っていたし、必要なかったしね。でも、その頃、一般の会社ではワード、エクセルができないとリストラされちゃうっていう時代になって、それから数年は朝からワード、エクセル、ワード、エクセルばっかり教えていた。自分でもわからないところは本を読んで、勉強しながら教えていました。」
O「すごいね、その時から個人レッスンだったんですか?」
M「そう、もともと30年前に母が始めたワープロ教室もマンツーマンだったから」
O「今もワード、エクセル習う方、多いですか?」
M「今はもう少ないです」
O「ここ最近はどんな要望の方が増えてきていますか?」
M「圧倒的に多いのがフェイスブックをはじめとしたSNSですね。私もHPで意識してフェイスブックなどを打ち出していることもあって。あとはスマホ、タブレットの使い方」
O「シニア世代の方が趣味で、スマホ、タブレットを使えるようになりたいっていうことでいらしているの?」
M「母のワープロ教室時代からずっと来てくださっている方もいて、そういう方は、母からワープロを習い、私からパソコンを習い、そしてタブレットを習いにいらしている、80代の方もいますね。
30年前から『マイオフィス』の名前で中央林間の折り込みの情報誌を出しているんです。中央林間の朝日新聞の販促物としてね。そうした折り込みチラシを見る地元の方は「ああ、近くでパソコンを教えてくれるひとがいるんだ」っていってきてくださる、シニア世代の本当に初心者の方。それからHPを通じてSNSとかを習いたいって来て下さる方、はっきり分かれていますね。SNSに関しては、企業の広報担当の方も来ていますよ」
O「結構遠方からもいらしているってお聞きしましたが」
M「そうなの、フェイスブック講座とかで検索すると、グーグルで1ページ目に出てくるので、やっぱりそういうことが大事かな」
ホームページ見に来てもらうための対策、今昔
O「一昔前は、HPは更新することが命、一文字でも更新すると検索した時の順位が上がるみたいなことを言われていた時代もありましたけど、今早いページにのっかってくるために大事なポイントってなんでしょうかね?」
M「グーグルは、エンジン自体も日々アップデートされているんですね。最初の頃は、バックリンク、たくさんのHPからリンクされているページがいいページだってされていたんだけど、そうすると、同じようなページをたくさん作ってリンクするみたいなインチキ商法もでてきてね。アメブロのことも読者登録でたくさんバックリンクがつくれるからいいって言われていたけど、それは10年くらい前の基準なのね、いまだにアメブロで集客できるって言っている人がいたら、それは10年遅れているんですよ。
今は、基本的にバックリンク数は見ていないです。まあ、リンク数とは違うんだけど、SNSなどでたくさんシェアされていたりしたら上位であがってくるでしょうけど。
グーグル検索エンジンが見ているのはソースを見ているわけで、ロボットにとって見やすいソースで書かれているっていうのが非常に重要なんですね。中でも特に重要なのはタイトルの部分。うちであれば、ただ「マイオフィス」だけにするのはすごく不利、絶対損で、「中央林間個人レッスンのパソコン教室 マイオフィス」にするっていうことが大事。
グーグルが重視しているのは、利用者にとって利便性の高いページがあがるようにしていくこと。いくら更新頻度をあげていても、意味のない更新をしてもダメなわけですよね。まずは、業種がはっきりしていること、場所がはっきりしていること、連絡が取りやすい・・これすごく大切です。」
O「そうなんだ!」
M「特にビジネスのページは、利用者がコンタクトしやすいページ。電話番号が明記されているもの、モバイル版ならコールトゥアクションっていって、電話番号をタップするとすぐに電話がかけられるとかね。メールもメールフォームがちゃんと作られているとか。だから、単純にリンクがたくさんあるから上位に表示されますとか、更新すればいいですよとかいうコンサルもいるけど、それは古いの」
O「でも、この世界って猫の目のように変わっていくじゃないですか。ハードも変わっていくし、そうした基準も変わっていく。そういう世界でお仕事されるのって、情報をアップデートされることがすごく大事だと思いますけど」
M「グーグルの講習会に参加したり、いくつか信頼ができて、新しい情報を載せているIT系のサイトをチェックしたりしています。でも、まだまだ知らないこともたくさんあるし、ウエブマーケティングの世界ってすごく広くて、会社も星の数ほどあるのね。私は個人起業レベルの人たちと仕事をしていこうと考えているので、大手向けのサービスとかシステムとか、そういうものは全然チェックしていないです。この世界で隅から隅まで情報を得ようとすることは無理だしね。個人商店レベルの方たちに有益だろうなと思える情報を集めています。それは自分のためでもあるし。」
無料でOKなネットの世界、でもちょっと考えてみよう
O「先日、趣味から発展して、小物作りをされていて販売もしていこう、JimdoでHP作ってネット販売もしていこうって考えている方のお話を聞いたんですけど、もともとアナログ系の人で、一度HP作ってもきちんと管理できるのかなって不安に思っていらしたのね。売れるページにならないとしょうがないし。今、個人ベースでビジネスを展開しようと考えている人はやっぱりHPなりの情報発信基地がないと難しいですよね」
M「ネットだとお金かけないで無料でできますよってよく言いますけど、お金をかけないっていうことは、言ってみればそこまでなんですよ。例えば、アメブロは無料だけど、広告はいっぱい出てきちゃうし、読み手側からすると、ツィッターで「アメブロは最近広告だらけでうざいから見ないよ」っていう声もあるくらいなんです。いくら無料で情報発信しているからって言ったって、見てくれなきゃ何にもならないでしょ。
例えば、広告が出ない有料のブログサービスを月500円で借りたとして、月の売り上げが5000円になれば、無料ブログでゼロよりもいいわけじゃないですか。
Jimdoの無料版を見よう見まねで自分で作って、それが検索にひっかかってくれるようなページにならないのなら、誰にも見てもらえないわけだから、それなら、3万円とか5万円を払ってプロの人に作ってもらって1年で10万円売り上げがあれば5万円得するわけじゃないですか。そういう考え方でいかないで、目先の出費だけを考えてしまうと。。
お金をかけないことがえらいわけではないわけで、お金をかけても、それ以上に売り上げがあがればいいんだから。広告費は絶対どこかで必要になるし、それをどこでかけていくかっていうのがマーケティング。
おうちサロンマップかながわのこと
O「あおいさんが、取りかかっていらっしゃるおうちサロンマップかながわのこと、聞かせてください」
M「そうですね、ここ最近、事務局としておうちサロンマップかながわの立ち上げを始めているんだけど、色々思うところはあります。例えば、経費、広告費の出し方、自宅サロンを始めたばかりの方にとっては、経費は悩みどころだと思うんですよね。でもね、成功している人、例えば、かながわ支部長の山崎玲美さん(エステティックサロン&スクール シルフィアピーカーブーのオーナー)は広告費、かけるところにはすごくかけているんですよ。玲美さんは、自宅サロンから初めて、今、駅前に店舗を出している、そうなるには、やっぱり出すところにはお金を出しているのね。そして、すごいのは、出した以上は出した分必ず回収しようって頑張るのよね。
世の中、無料でネットで集客って言いすぎているけど、やっぱりかけるところはかける。それが大事。
そして、必ずしもネットだけが集客のツールとは限らないこともあります。
私のパソコン教室に通いたいっていう初心者の方たちはネット経由ではないですよね、だって利用していないわけだから・・そういう方たちは、さっきお話した紙の媒体。自分のお客様がどういうお客様なのか、そこから判断しないと。比較的高齢の方が対象であれば、紙のチラシを作ってポスティングするとか、折り込みとかの方がはるかに効果がある。」
O「お客様がどこで探しているかっていうことですよね」
M「そう、それと、これは年齢問わず言いたいことなんですけど、アメブロで探している人はいませんっていうことなんですよね(笑い)ほんと、いないよね」
O「アメブロで検索するのは、自分の興味のある芸能人のブログかな」
M「そうそう、スマホアプリの影響もあって、飲食店なら「食べログ」サロンなら「ホットペッパービューティー」というように細分化されてきているので、お店やサービスを最初からアメブロで探す人はまずいないの。それを探すとしたら、同業の人ね。今や同業同士で見合っているような構図になっていますよね。お客さんを集めたい人しかいない・・です。誰に向けて・・っていうのを考えないで、やっぱりネットだよ、とか、やっぱりフェイスブックだよとか言っても・・ね。フェイスブックについて言えば、人脈を作るにはいいツールだと思うけど、直接集客には結びつかない。セルフブランディングの結果としてファンが増え、その一部がお客さんになってくれたり、紹介をしてくれたりする。10代~20代がターゲットなら、どっちかというとあまりフェイスブック頑張らなくてもいいんじゃない?って感じもあるし。その世代は、あまりフェイスブックはやっていないので。
でも、お子さんが60代・70代の親御さんのためにHPを探して見つけてくれる方も出てきていますよね。海外に住んでいるお子さんが、コミュニケーションがとりやすいからっていうんで、日本に住んでいる親御さんにipadを買ってあげて、でも親御さんは使い方がわからない、それでお子さんが近くで教えてくれるところっていうので探してきてくださったケースもありますね。だからHPはやらないよりやったほうがいいと思うけど、どこを頑張っていくか・・ですよね」
O「あおいさんは、おうちサロンマップかながわ支部の事務局をされていますが、支部長の山崎玲美さんとはどうやって知り合われたんですか?」
M「それこそ、フェイスブックなんです。去年の3月くらいに、玲美さんのお知り合いの造園業者さんが、寄せ植えのプランターのイベントをやりますよっていうんで、私もベランダガーデニングやっていて、行きたいですって言ったのが最初。そうしたら、玲美さんが『私、本出すことになっているんだ~』って言うのね。『でも、一行も書いてないの』って・・(笑い)その時点では去年の9月に出ることになっていて、『7月に出版記念講演をやるの、それも場所決めただけで何もやってないの』って。。えーっ!ていう感じで」
O「すごいね~」
M「じゃ、何か手伝えることがあったら手伝おうかっていうことになったの。本は12月に出たんだけどね。おうちサロンマップ協会は埼玉から始まっていて、玲美さんが本の中の1ページで、おうちサロンマップに触れているの。
そうしたら本の感想の中で、おうちサロンマップへの反応が多かったのね。そこまで反響があったのに、自分たちが何もしていないのも何だしね、じゃ、やろうかっていうことになったのね」
O「ひとつのグループが異業種の方で構成されていれば、コンペにならないけれど、おうちサロンマップは、ひとつのエリアの中で同業の方がたくさんいるわけですよね。そこで横につながって、発展しあっていくっていう発想が面白いなって思いますね」
M「もちろん同業がいるんだったら参加しないっていう方もいますよね。それは、それで考え方なのでいいと思いますけど、参加する方たちはこだわりがない方が入ってきていますよね。
それにエステと言っても、本当にいろいろあるわけ。
オールハンドもあれば、機械を使っていたり、脱毛専門もあったり、得意なことも違っていたりね。逆に完全にかぶるところってそうそうなかったりする。お互い同業同士、情報交換できていいっていう方もいるし。それにね、エステだと服を脱ぐじゃないですか、そうすると友達だとかえって恥ずかしいっていうお客さんもいるから、お互いに自分の友達を紹介し合うみたいなことでお客さんを増やしていくこともできるって。」
O「いよいよこれから登録が始まるわけですけど、何人くらいの方が?」
M「50くらいになりましたよ。でも、登録だけをしたからってお客さんが来るわけじゃないんでね、私たちは、これを部活って呼んでいるだけど、それぞれこの機会を活用して情報交換してもらったりして発展してくれるといいなと・・
ご自宅でサロンを始める方の中には、短期間で辞めちゃう方もいる。なかなか難しいですよ。ビジネスとしてきちっととらえていくことって実際難しいです。
ひとつここは大事かもと思えることは、例えば、サロンのことをアメブロで書いて、住所も電話も名前も出さないで、yahooのメールアドレスだけ書いて、予約はメールください、ご予約いただいたら場所をお伝えしますっていう・・それって、大いにチャンスを逃しているんじゃないかっていうこと」
O「ああ、ありますよね」
M「どんなにその施術が魅力的でも、場所も名前もわからない人の家に行くのは勇気いると思うのね。まして、エステなんて、服脱ぐんだから、一番無防備になるわけじゃない?
もちろん自宅サロンやっている方の心配もわかります、小さい子供がいて、セキュリティが心配っていうこと、でも、ちょっと考えてみると、お客さんも同じくらい心配なのよね。おうちサロンマップは住所も電話の掲載も強制じゃないんですよ。でもね、『電話番号は載せたほうがいいよ』って、お話しています。携帯で十分なので。
それに、個人だからこそ、顔を出すことが大切かなって。はっきりわからない写真でもいい、施術している時のうつむいた顔でもいいから出した方がいいと思います。」
O「どんな感じの人が施術してくれるのかなっていうことは知りたいですもんね」
M「おうちサロンマップにも参加してくれるあるサロンオーナーは、最初からワンルーム借りて開業しているわけ。『家だと看板出せないし、自分なら知らない人の家には行きたくないですもん』って。その女性は開業から7年で大成功していますよね。
自宅で開業すれば、家賃がかからないから赤字にはならない。借りたら必死にならないと赤字になる、やっぱり覚悟が必要になりますからね。
実際、おうちサロンマップに参加している方の中にも、うまくいっている人たちもたくさんいるので、そういう人たちを見習って学んで、みんなで発展していってもらえたらなって」
O「これからあおいさんがやっていこうと思っていることがあれば」
M「おうちサロンの方が発展していってくれれば、私にとってもいいかなーって(笑い)若い頃は野望もあったけどね。でも、例えば、人を雇ってマイオフィスを大きくしていこうなんていうことも全然考えてなくて。自分ができる範囲で、自分が食べていけるだけ入ってくればいいと思っているので。リクルートに勤めていた時代にすごい働き方したんで、友達も彼氏も離れていったしね。あの当時の仕事自体は楽しかったし、つらくはなかったけど、もうガツガツ仕事する必要もないかって感じ。このスタンスでやっていこうかなって」
恒例の質問
O「では、恒例の質問にいきたいと思います。まず、好きな言葉は?」
M「『女性である前に人間であれ』、私の出身高校、法政大学女子高等学校なんですけど、その当時の名誉校長だった野上弥生子さんっていう小説家で『秀吉と利休』を書かれている先生の言葉なんですけど、学校の校是なんですよ。それはいつも胸に置いていますね。」
O「気持ちを高揚させることは?」
M「色々ありますけど、たぶん一番興奮しているのは、NFL、アメリカンフットボール、あれを見ている時。あんな面白いスポーツないと思う! 」
O「意外!」
M「あれをわかって見ると、他のスポーツはつまらなく感じるくらい」
O「逆にうんざりすることは?」
M「うんざりするのは、ネガティブな話を聞いたとき、ネガティブな人と話しているときかな。」
O「好きな音は?」
M「聞く音楽はねーモダンジャズとオケなんですよ。セロニアスモンクとかチャーリー・パーカーとかアート・ブレーキ―とかね。中学生くらいから聞いてますね。
オケは大学生くらいからかな。フルオーケストラがいいですね。
すごく集中したい時は、フルオケのブラームスとか聞いたりしていますね。」
O「じゃ、逆に嫌いな音は?」
M「騒音ですね。特に中央林間に引っ越してきてからは、戦闘機の音。あれはね、ビックリしますね、しょうがないですけどね。」
O「今の職業以外でやってみたい仕事は?」
M「やっぱりね、オケに入りたい!バイオリンを習いたかったんですよ。小学校の頃にバイオリンを習いたかったんだけど、父が『バイオリンなんか習ったら金がかかってしようがない』って・・(笑い)バイオリンやらせてもらえなかった!」
O「ご自身を色で表現するとしたら?」
M「やっぱりピンクですね、女子ですからね」
O「ご自身が仕事の上で大事にしているキーワードは?」
M「今、ヴィーナス塾という女性起業家塾に参加していて、先日『ねぎらい』というものを習ってきました。『ねぎらいの心』大事だなって。。人に対してもそうだけど、自分に対してもね、私どっちかというと無理しちゃうタイプなので。仕事を完璧にやらなくちゃ!っていうのが強くて。
みんな頑張っているわけで、うまくいってない時にも「大丈夫だよ、頑張っているよね、えらいよね」って言ってあげること。人に対しても自分に対しても。そうするだけで、すごく解放されるっていうかね。
そのことを改めて思い出していこうって・・
認めること、立てること、すごい大事だなって思いました。」
O「今日は私にとっても、色々勉強になりました。ありがとうございました。」
第4回は、話力総合研究所の講師、笑み筋体操インストラクター、そして、話題のほめ達特別認定講師として活躍されている宮地一女(かずめ)さんです。
中学高校と演劇部でした!
小野「(以下O)宮地さんと私との出会いは、宮地さんが笑み筋体操のインストラクター養成講座に受講しに来てくださったことだったのですが、その前から話力(わりょく)の講師としてすでにご活躍だったわけで、そもそも言葉で何かを伝える、人前でお話をするということに興味をもたれたきっかけはなんだったのでしょうか?」
宮地「(以下M)中学校、高等学校で演劇部で、大学も演劇が専攻なんですよ。もともと人に言葉で伝える、お話をするということには興味があったのだと思います。放送関係などの仕事につくことを考えた時期もあったんです。
でも、一般企業に入りまして、専業主婦になり、48歳の時にある技術系の会社の営業職で再就職した時に、そこは新しい会社で、新人研修が必要で、私も教える側として参加することになったんです。
プロではないのに、プロとして教えるのはまずいなと思って、在職中に「話力総合研究所」で勉強を始めたんです。
在職中にインストラクターの資格もとりました。
定年までその会社で営業兼研修の仕事をしていたのですが、退職する一年前に、オーナーから企業家養成講座、「渋谷ベンチャー大学」というー大げさな名前なんですけど、そこの運営を全部任されたんですね」
O「ええ!すごいですね」
M「利益はあげなくてもいいよと、ただ予算はゼロだよと言われたんですよ(笑)、社会貢献事業ということで。人と部屋は自由に使っていいという条件で、1年間、私の今までの人脈で講師の方をお願いして、交通費だけで来ていただいて、マスコミもフル活用しましてね、1年はうまくまわったんですよ。
でも、1年後に社会状況の変化もあって、社会貢献どころではなくなった、営業に戻れと言われたんです。
でもね、その時、よく考えたんですけど、私は営業には向いていないな・・と。営業成績も良かったんですが、よく考えると苦手だな・・と。すでに話力のインストラクターの資格も持っていましたので、これからはインストラクターとしてやっていこうと思ったのがきっかけです。」
話力講習で受けたショック!
O「でも、話すことの講師って他にも色々あったと思うんですけど、その中でも話力を選ばれたというのは何が理由だったんでしょう」
M「最初はね、ただの話し方の技術を学ぶんだと思っていたんですよ。
私はある程度、芝居の経験もあるし、他の人より話はうまいだろうと慢心していたことがあって(笑)。講座に入ってみると、立ったとたんに話せない人もいるんですよ、緊張で。その中で、私は話せるわ、そんな気持ちがあったのが、講習で学んでいくにつれ、そういう人の話の方が人の心に響くというか・・立ったとたんにお話しできなかったような人が「私はこれからも勉強を続けていきます!」と力強く言ったのを聞いた時、「私はこの人に負けた!」と思ったんです。
話力というのは話し方だけじゃないんだ、話というのは効果がなければ意味がないのです。効果を上げるために必要なのは技術も必要だけれど、技術だけではないんだと。
話す人、その人自身が大事なんだということ。もちろん内容も大事ですけど、その場、その時、その人に合わせた話、対応力が必要なんだと。
「誰が」「何を」「どのように」話すか、この3つの要素がないと、話というのは人に効果的に聞いてもらえないということです。
講習の最初の段階では、講師も、私、宮地が一番うまいって言ってくださるわけですよ。そのうちにね、だんだん進んでいくと、「表面的だ」と。話力の所長からもインストラクターになった後「宮地さんの話は苦労していない分、深みがない」って言われたんですよ」
O「おお、厳しいですね~」
M「やっぱり、講習に来た人は人間関係でどん底を味わって苦労して門をたたいている、努力してそれを打開した人がたくさんいる。そうなんだ、話は話し方、技術だけじゃないんだな・・と。」
O「話力のインストラクターになられてから、何年?」
M「もう17年ですが、まだまだです。まだ勉強が足りない、奥が深いと思いますよ」
パッと行動して学んだことに外れなし!
O「それがすごいと思うんですよね。最初にお会いした時から、学び続けているという姿勢がすごいなと」
M「(笑)それはね、すごいっていうよりも、好奇心は旺盛なタイプなんですよ。「これは!」と思って飛びつくものはピッタリ当たっている、そういう感性はね、長所としてあると思いますね。ですから、笑み筋体操もそうですよね(笑)」
O「笑み筋体操に興味をもたれたのは?」
M「やっぱり、笑い、笑った時の表情などが話の効果に影響があるなと思ったのと、メディアに出ましたでしょ?それを見たのが、きっかけですね。でも、そういうのって、感性って当たっているんですよ。今まで学んできたことは、全部身になってますね!」
O「すごいアンテナが!!」
M「それだけはありますね、おっちょこちょいで、じっくり精査して行動するタイプじゃないんですよ、パッと行動するタイプなんです。でも、あんまりはずれたことはないですね」
O「素晴らしいですね~六感が(笑)」
M「それだけ!バーゲンの買物とかは失敗してる(笑)」
最初の何分でひっくり返せるか???
O「宮地さんのお話をこれまでに何回か聞かせていただいて、私がいつも感じるのは「安心感」「信頼感」なんですよね。
私は、勉強の機会として、受講者として色々な講演に参加させていただいてきたときに、講師の方が登場したその一瞬、話をスタートさせる前に自分が何かをジャッジ(判断)している、この人の話を一生懸命聞こうとか、最初の段階から身が入らないな・・とか。
瞬間的に判断しているのを感じるんですよね。それは、その講師の方から発している何か、言葉以前の問題だと思うんですよね。宮地さんも長く講師として活躍されていて、そういうことってすごく大事だと思われていると思うんですけど、いかがですか?」
M「話の効果として、話し方もあるんですけど、態度とか服装とかそういうものも大事だよという教えがあるんですね。
例えば、日野原重明先生、あの方も90歳くらいの時に演台に立った姿を見られた時に「なんだ、やっぱりああいう年寄りなんだな」と思われるのがいけないということで、出る前から背筋をピンと伸ばしてステージまで段がある時には二段登りで上っていたと。
そうすると、見ている人が「ああ、さすが!あんな風になれたらいいな!」と感じてくれる。おのずと聞く姿勢も違ってくる。最初の印象とか見た目って大事じゃないですか!それが、マイナスから始まるとプラスにするのって倍エネルギーがいる」
O「せめてゼロからスタートしたいですよね!」
M「私の年齢になりますとね、企業研修で来ている方が多くて、私の名前が「一女(かずめ)」でしょ、イメージをふくらませて来る人もいるんじゃないかと思うわけです。会社からの命令であまり乗り気じゃない研修に参加して、せめて美人の講師が来るのかな~って。
そこで私が出てくるわけでしょ。司会者から紹介されて・・すると口には出さないですけど「なんだ~こんなおばさんか」って思うと思うんですよ(笑)。
そこを何分でひっくり返せるかが勝負なんですよ」
O「ああ、そうか、そうか!」
M「例えば、2時間の講演だと最初の15分、この15分をすごく考えます。
一日のコースだったら、最初の30分、ひっくり返すためには最初が大事。内容をものすごく考えます。」
No more 時間泥棒!講演は言葉にならない表現も大切!
O「あと、よく思うんですけど、講演講師は時間を守ることもすごく大事だと思うんですよね。特に終わる時間。すごく大事ですよね?」
M「大事ですよ!どんなにいい話でもしゃべり過ぎて時間オーバーになったら、ダメだと思うんですよ。
川柳に「校長のちょっと一言30分」(笑)っていうのがあるんですよ。ちょっと一言が30分になる。
自信のある人、話すことが得意だって思っている人ほど長くなる。
5分やそこらは仕方ないですけどね、それを平気で超過するのは“時間泥棒”だって言っているんですよ、私は」
O「自己啓発とかコミュニケーションとか、色々な講師の方が活動・活躍されていますよね。講師を仕事にしたい方もたくさんいらっしゃると思うんですよ。その中で宮地さんのように長い期間、活動を継続なさっている、その秘訣というか、ご自身で気をつけていらっしゃることなどあればお聞きしたいんですけど」
M「やっぱり、学び続けることだと思います。
それと、みんながやっていることをやっていたら、しようがないと思うんですよ。
例えば、アナウンサー出身の方や、客室乗務員出身の方など退職されて独立して講師として活動を始める方もたくさんいますよね。
そういう方たちが、ご自身が仕事を通じて学んできたことだけを内容にした場合、若いうちはいいんですよ、でも、次々に後輩が出てきますよね、同じ内容の話をするのであれば、若い方の方がいいじゃないですか。
同じ内容のものを提供するだけだったら、50代になったとき、どうなるか?何かプラスアルファをもっていないと!」
O「じゃ、何か自分にしかできないことをプラスすることが必要」
M「そうした方たちは、もともと素晴らしい土台をお持ちなんですから、そこにプラスしていかないと、ずっとやっていくというのは難しいと思うんです。
話力総合研究所にも、アナウンサー出身の方、客室乗務員出身の方、すでに話し方のお教室をもっていらっしゃる方もたくさん受講されています。
でも、そういうことに気づいていらっしゃるから、研究所にいらして学んでいるんだと思うんです。
まったくの無から有を生み出すのは難しいと思うんですよ。でも、色々な勉強をして、そこから自分の理論を確立すること、自分のものにしていく能力が大事ですよね」
O「外見的なことも大事ですよね」
M「そう、ずっと以前、連続講座に参加した女性の方に、「2月の講座のとき宮地先生の着ていたお洋服、素敵でしたね」って言われたことがあったんです。それ、5か月もたってからの話ですよ。自分は全然記憶がなくて、でも思い返すとあの服のことかな・・と。
女性は服装のことを覚えているんだなって、びっくりしましたね。
それ以降は、連続ものの講座の時は、レジュメに服装、アクセサリーのことなどを記録するようになりましたね。自分も受講者の立場で考えると、確かに講師の方が身に着けているものは印象に残っていたりしますものね。
服装、アクセサリー、姿勢、それから、威張った感じ、自分はこういう経歴があってという態度で上からの目線とか、受講者は引いちゃいますよね。。態度も話す言葉のひとつだと思いますね。まさに言葉にならない表現ですね。」
ほめ達との出会い
O「宮地さんはほめ達の特別認定講師としても活躍をされているんですけど、ほめ達の協会はいつ頃できたんでしょうか?」
M「7年前ですね。
理事長が実家の稼業のホテルを経営していたり、覆面調査の会社を経営していたんです。覆面調査会社に依頼するのって、たいがい業績が上がらないお店なんですよね。お店に行くとたいがい良くない点がたくさん見つかるわけです。
汚い、ホールの担当者の態度が悪い、すぐに持ってこない、料理はまずい、100くらいマイナス点が見つかって、それを店長なり経営者がその結果を基にスタッフに注意するわけなんですけど、そんな風に言われて士気は上がらないわけなんですよ。やる気が上がらないですよね。
そこで、ほめ達の理事長の西村さんは発想を変えたんですね。そこがすごいところなんですけど。
ほめるところを重点的に取り上げることにしたんですよね、例えば、料理が出てきたのが遅い、でも持ってきてくれたA子ちゃんは誠心誠意謝ってくれた、それが素晴らしい、料理の食材を質問したけれど、バイトのフロア担当は知らない、でも忙しいシェフをつかまえて聞いてきてくれた、それが素晴らしい、改善すべき点は100あるんだけど、その報告はふたつくらいにして、ほめるところをすべてレポートした。そのレポートを見て店長がA子ちゃんをほめた、すると改善すべき98をスタッフは自主的に直すようになったんだそうです。
業績が1.25倍から1.65倍になったお店が出てきて、大阪の橋本さんも行政に取り入れるようになった。
また、S生命保険会社とD大学の先生のコラボで、ほめ達の研修を受けた上司の下についた部下と、受けていない上司の下についた部下で半年後のデータをとったんですって。そうしたら、ほめる上司の下についた部下はモチベーションが上がっている、はっきり出たそうです。ほめない上司の下の部下は下がらないまでも上がらない、特に35歳以下の人は明白だったらしいです。若い人の気質ですね。
それがNHKの「クローズアップ現代」に取り上げられ、そこから全国に広がっていったのです。
ほめ達は、5年前に検定がスタートしたんです。
私もテレビで見て、とりあえず3級を受けたんですよ。そうしたら、意外と深い、そう感じて2級も受けて、認定講師養成講座受けて、それから特別認定講師養成講座受けてっていう感じです」
O「今後、一番力を入れてやっていこうと思われている活動は?」
M「この年代になると、ほめ達にしろ、何か自分のノウハウを提供できるような講演講師養成講座をやりたいなと思っているんですよ。話の基本、説明力、説得力など学べるような・・実習する時間が必要なので、少人数でやりたいんです。自分をアピールする力はどんな職業でも必要なので、ニーズはあると思いますね」
O「ありがとうございます、それでは、最後に恒例の質問にいきたいと思います。まずは好きな言葉は?」
M「太陽。シニアの太陽になっちゃいますけど(笑)」
O「気持ちを高揚させることは?」
M「芝居を見たりすること」
O「じゃ逆にうんざりすることは?」
M「愚痴ばっかり言う人かな。たまにはいいですけど、そればっかりの人はね・・」
O「好きな音」
M「尺八の音。最近、藤原道山など、尺八を現代風にアレンジしたりしている素晴らしい演奏家がいるんです!」
O「嫌いな音は?」
M「あんまりないかな~」
O「今の職業以外でやってみたい仕事は?」
M「女優さん、作家」
O「ご自身を色で表現するとしたら何色?」
M「オレンジ」
O「太陽と重なりますね、2015年も3分の1が過ぎましたが、今年1年のキーワードは?」
M「とにかく、前向き、健康」
O「今日は色々学ぶことがたくさんあって、楽しかったです、貴重なお時間ありがとうございました!」
第3回目は認定NPO法人セラピューティック協会神奈川支部代表であり、個性心理学の子育てカウンセラーとして活躍されている西川信子さんの登場です!
セラピューティック・ケアとは?
小野(以下O)「1月に西川さんが神奈川の代表を務めていらっしゃる認定NPO法人セラピューティック・ケア協会さんで講演をさせていただいたんですけど、そもそも、セラピューティック・ケアとはどういったものなんでしょうか?」
西川(以下N)「イギリスの赤十字社で始まったビューティー・ケアっていうのがあったんですね。そのビューティー・ケアを現在の理事長が日本赤十字社のボランティアでやっていたんです。でも、ボランティアに行くたびに、蒸しタオルだとか色々な道具がいるので、ボランティアの人が行くと施設の人が忙しくなってしまう、そのことに矛盾を感じたっていうんです。そこで原点であるイギリスの赤十字社はどういう風にやっているんだろうっていうことで、イギリスに渡ったんですね」
O「え!そのために渡られたんですか?」
N「ええ、そのために渡ったんですよ。会長が向こうでビューティ・ケアを学ぼうと思ったら、その3年前にビューティー・ケアは、ビューティーケアとセラピューティック・ケアの2つに分かれていたんです。ビューティー・ケアの方は、スキンカモフラージュっていって、今、かづきれい子さんたちがやっていらっしゃることで、メイクなどでアザを隠したりして、メンタルケアをしていくものなんですよね。
私たちがやっているセラピューティック・ケアは何も道具が要らなくて、手のぬくもりでメンタルをケアしていくんです。
なんとすごいタイミングで出会う!
N「それを理事長が持ち帰ってきた年、私はちょうど40歳だったんですが、40歳の節目検診に行くことになっていた日、それは、小学校1年生になった三男の給食が始まる日のことです。
「今日から私は自由だ~!」って思って、自転車に乗って節目検診に行ったんですね。そうしたら、帰りに自転車のバランスを崩して転んで、腰椎圧迫骨折っていう診断で10日間入院したんです。
私はお産の時しか入院したことがなくて、病気とか怪我とかしたことがなかったんです。だから、これはどういうことだろう、私に何を気付けということなのかしら?自問自答する時間があったんですね。入院している間、日を追うごとに心が病気がちのように萎えてきて。家族もお見舞いに来てくれましたけど、いつもの人だと、いつもの話にしかならないし、外の様子もわからない。その時に友達がお見舞いに来てくれると、新しい会話があって新しい気持ちがうれしくなったりするのを経験したんですね。
その時に、もしかしたら、こういうボランティアができるのかなって思ったんです。
入院中、寝たきりだったので、手を洗うことができなくて。だから、ウェットティッシュとか濡れタオルで拭いたりとか、手を洗えないことはストレスだったんです。だから、手を洗ってあげるだけでもボランティアができるかなって思ったんですね。
ちょっと思いついて10日たって退院したら、福岡に「Living」っていう地方紙があって、そこに日本赤十字社でやっているボランティア養成講座があると。
そこに「ハンドケアで老後いきいき」って書いてあったんです。」
O「すごいタイミング!」
N「すごいタイミングなんですよ、私その時、まだコルセットつけてたんですけど、それでも、そのまんま車に乗って2日間受講して。その日が、ちょうどビューティー・ケアからセラピューティック・ケアに変わりますっていう日で、私は何もわからなかったんですけども、1期生になったんですよ。
これは運命だわって思いましたね。当時、一番下の子供が小学校1年生だったので、なかなかボランティアに出られる状況ではなかったんですけども、せっかくここで気づきがあったりとか、ご縁をいただいたので、セラピューティックを月1回始めようって思い、それからずっと福岡のデイ・サービスでやり続けていたんですね。
そのうち、資格制度を作ろうとかNPOを立ち上げようとか、そういう話が出てきて、そこにも関わらせていただいて、設立の時に理事をやらせていただき、教える立場になったりとか。今年で15年目になりました。運命的な出会いがあって、これはきっと一生やるんだな~って気持ちはあるんですよね。事故があったおかげで出会えているんだから。」
お母さんたち、お疲れ?
N「セラピューティック・ケアは何も道具が要らないし、健康なカラダと手があればできるものなんです。そして、癒し癒されるケアなんですね。」
O「癒すだけではないんですね」
N「そう、そこが最大の特長だなと思うんです。やって差し上げることによって、自分もほっこりした気持ちになって優しい気持ちになれる。本当に施術が終わった後、すごくいい人になった気分になれる(笑)」
O「基本的には相手の方に優しく触れるっていうことなんですよね」
N「そうですね、手のぬくもりを伝えるっていうことと、施術には流れがあるので、その流れを研究すると、東洋のツボの部分と西洋の筋肉に働きかける部分と、その両方の良さが入っているんですよね、さすがイギリスの赤十字社が開発しただけのことはあるなと思います。
私たちもやって差し上げて、どうしてこう癒されたっていう感じになるんだろうと思い、エビデンスをとろうっていうことになり、血流を測定したんです。左手のケアをしているとき、右手の血流も良くなっていることがわかりました。左手のケアをしても右の血流が良くなるのは、やはり脳に働きかけているんだろうなって思いましたね。なでることで血流が良くなるのは当然だし理解できるんだけれども、反対側の手もそうなるのは、カラダの中で何かが影響を受けているんだろうなって。
桜美林大学の山口教授が、「触れる」ということを研究されていて、その方と出会いまして、オキシトシンホルモンっていうお産の時や授乳の時に出るホルモンで「愛情ホルモン」「絆ホルモン」とも言われているんですけど、やはり触れることによってそのホルモンが出るっていうことを研究されている先生なんですね。
なでたり、さすったりすることで、施術をしている私たちもオキシトシンが出て、相手の方も出る。そういうことのようなんです。
今私が住んでいる地域はお子さんが多い地域で、よく感じるのは、お母様たちが疲れているんじゃないかなということ。おしゃれもしっかりするし、子供にもちゃんとさせているし、お友達とランチをしたり、楽しんでいらっしゃるんでしょうけど、でも、疲れているのを感じるんですよね。お母さんが満たされていないと子供にも優しくできないだろうし、
なので、セラピューティック・ケアが子育て支援の部分でできたらいいねっていう話をしているんですよ」
O「ああ、それは大事ですよね。最近凄惨な少年事件が起きていて、よく思うんですけど、悪人の赤ちゃんっていないですよね、幼児も腕白な子供はいても、悪の幼児ってそうそういないと思うんですよ。なのに、いつの頃からか、人を傷つけても平気になる、というか人を傷つけたい、苦しめて喜ぶような残酷なことをする人格になる。いつの時点で悪人になってしまうのかって。やっぱり、それは親子関係が大きく影響しているんでしょうかね」
N「ですよね。一番最初に出会う社会が家庭で、そこで見たもの、聞いたものから心ができてきたりすると思うんですよね。やっぱり、お母様が満たされてることが大事だって。あと少子化っていうところで言えば「もうひとり産みたいな」って思えるような愛情をかけられるような女性、そこをサポートできたらいいなっていうのがあるんですけど。どういうところから取り組んでいったらいいのか。気が長いので・・でも、これは積極的にやっていったらいいんだろうなっていう気持ちはあるんですよね」
明子姉ちゃん的立ち位置でみんなの幸せを見つめる
O「お話をお聞きしていると、西川さんは人に奉仕をするというか、基本的に人に分かち合うっていうことが、お好きなんですかね?もちろん与えることによって、ご自身が得ていらっしゃることがあるんでしょうけど」
N「う~~ん、どうなんだろう、私が幸せだなって思える時って、自分のまわりの人がニコニコして幸せだわ、楽しいわって言っていること、それを真ん中にいて見るっていうよりも、端の方から見る?」
O「なんか『巨人の星』の明子姉ちゃんみたいな?(笑)」
N「そういう角度で見るのが好きなんだなっていうのに最近気が付いたというか」
O「そうですか~そういうアングルなんですね」
N「そうなんですよ、真ん中にいてというよりも、ちょっとはずれたところから見て、みんながワイワイやっているのを見る方が好きだなって。でもね、最後はね、「西川さんのおかげね」って言われるお話の方がいいんですよ、もちろん。(笑)
将来を考えて、コミュニティハウスみたいのができたら、そこのカウンターの中にいるおばちゃんがいいと思うわけ。真ん中に出ていく感じはあんまりないですね」
O「セラピューティック・ケアでは具体的にはどういった形で活動されていらっしゃるんですか?」
N「福岡からこちらに7年前に越してきて、東京支部はあったんですけど、神奈川支部はなかったので、神奈川支部を立ち上げましょうっていうことで、最初新宿のカルチャースクールで何回かやらせていただいて、そこを受講された方と一緒に立ち上げましょうっていうことになったんですね。
母が認知症になったことで、福岡から戻ってきたんですが、母が入れる施設を見つけて、父も一緒に施設に入居したんですけど、そこをまずはボランティア先にしたいなと。
市が尾で拠点を作って、市が尾にある「ふれあい青葉」っていう社教を拠点に、そこでみんなで集まってスキルアップをして、そこから駅前の施設にボランティアに行って、また戻ってきてお茶してコミュニケーションをしてっていう活動をしてます。
せっかく習ってもそれを自分が実践する場がないと。
麻生区にあるデイサービスのところや、同じ場所にある特老、また、玉川学園前にあるクラフト工房「La Mano」(ラマノ)という障害者の方の作業所があるんですね、そこにも活動を広げていますね。あとはさっきお話した子育て支援のことや、秋にある青葉区や麻生区のお祭りとかで広報活動をしています。」
華やかな、外からの風であること・・
O「西川さんを見ていると、ボランティアとして活動をされながら、女性として美しい方だなと思いますし、美しくもしていらっしゃる。ある意味、華であるっていうことも兼ね備えている方だなと思うんですが。そういうことって実はとっても大事なことだと思うんですよね。外側の美しさもある種のチカラって思いますよね。」
N「外見だけではないですけど、人って魅力的な人と一緒にいたいなって思うと思うんですよね。精神的な部分や考え方ももちろんで、そこから何かを得ることができるとか。ボランティアに行くことって無償行為なのでお金はゼロじゃないですか、でも、それ以外の時に「ああ、この人からこういうことを教わった」とか、何かおまけ的な部分がないとなかなか難しいと思うんですよね。
そこは私もとても大事にしていることで、同じ手でケアをするのでも最初の頃は、爪は切って、マニュキアは塗らないほうがいいとか思っていたし、なんとなく自分たちのことを看護師さんや介護士さんの代わりみたいに思っていたんですが、外の空気を入れるってことで言えば、看護師さんたちと同じであったら全然意味がない、刺激にならない。そうではなくて、あの人たちが来てくれるとなんとなく華やぐね、明るくなるねっていう、外からの風であることが大事じゃないかなって。
協会でも昔はマニュキアをしないとかあったんですけど、どんどん時代も変わってきていて、施設に入居されている高齢者の方もマニュキアをされている時代ですから。
ガサガサの手でなでてさしあげるよりは、ちょっと整えたハンドクリームをきちんと塗った手入れをした手でやって差し上げた方が、気分が違うかなって、そこは自分なりに考えていますね。」
O「今後の展開としてはどんなことをお考えでしょう?」
N「本当に先の先の夢なんですけど、将来セラピューティック・ケアがラジオ体操みたいになって、誰もが手にもってて、別にボランティアがいなくても、音楽が流れたら、すぐに家族や近所の人たちがいつでもメンタルのケアができる社会になったらいいなと思っているんですよね。それにはセラピューティック・ケアが広がっていく必要があるんです。
それには発信者になれる方、若いお母さんたちとかに届けていくことを並行してやっていくこと。子育ての時に受けたセラピューティック・ケアが気持ち良かったなって思ってくれると、子育ての手が離れた時に、自分もやってみようと」
O「西川さんは、セラピューティック・ケアと並行して他の活動もなさっているとお聞きしました。ISD、個性心理学の子育てカウンセラーとしての活動ですよね。そちらのお話もお聞きしたいんですが、これを勉強してみようって思われたきっかけはなんでしょうか?」
N「これは動物占いのもっとロジックの素晴らしいものなんです。動物占いがはやった時は、あまり興味はなかったんですけど、子育て支援のことを考えていたときだったんで、これを学べば、子供のことで悩んでいる方、お仕事をお持ちのお母さんの職場での悩みへの解決策のひとつとしてアドバイスができるだろうなって」
O「知ったきっかけはなんですか?」
N「たまたま友人が、こういうものがあって資格制度ができるみたいよってお話をもってきてくれて。その方も個性心理学でいうと「サル」の方で、情報のキャッチが早いんですよ。その方が信頼できる方だったし、生年月日からその子の性格がでるってわかりやすいじゃないですか。同じ資格を取るなら、最後、教えることができるようになるまでやろうって全部いっぺんに資格を取ったんですね。」
O「すごいですね、やる時のすさまじいエネルギーが!」
N「それまではダラってしているんですけどね。(笑)切羽詰まるとやるんですよね。それに、個性心理学でいうと、キャラやリズムやレールっていって生き方などがわかるんですけど、どこも男なんですよ、私。子供たちも3人男ですし、男に囲まれているので、いっぱい女らしくしないと、すぐ男になっちゃう(笑)」
O「その資格はいつ取られたんですか?」
N「2年前になりますね」
O「セラピューティック・ケアと個性心理学を融合したものを提供できるイベントができたらって思っていらっしゃるわけですね」
N「お母さんたちは子供の性格や才能などに興味があるじゃないですか、それを個性心理学でお伝えして、その上で「子育て、お疲れ様~」ってセラピューティック・ケアでメンタルをケアする、そんな循環になればいいかなって」
しあわせ~~
O「西川さんの活動が素敵な形で広がっていくといいなと思いますね。
では、恒例の質問に移りたいと思うんですけど。まず好きな言葉は?」
N「しあわせ~~って言うことですかね(笑)」
O「気持ちを高揚させることは?」
N「チャレンジすること」
O「また男前ですね。それは小さい頃からですかね?」
N「いや、違うんですよ。子供の頃、これやってみようかなって言うと、母が「やめときなさい」って。
35歳の時に自分の人生を振り返ってこのまま同じ35年を生きていったら70歳でしょ。その時に、私、なんにもないなって思ったんですよ。大変なこともないけれど、すごくうれしいこともないみたいな。
このままいったら、つまらないなと思って、そこで考えて。今まで迷った時はやめていたから、これからは迷った時はゴーにしようって決めたんですね。
だから今でも迷うとゴーなんです。迷うってことは必ず可能性があるから迷う。可能性がないものには迷いはない。例えば「スーパーモデルやりませんか?」って言われたら絶対断るけれど、「スーパーのモデルやりませんか?」って言われたら「え、そう?」って。(笑)可能性があるから迷うんですって。
じゃ、可能性に賭ける、チャレンジする。失敗してもいいから。
そして70になった時、ああ、この35年間は楽しかったねっていう人生にしたいなと。」
O「うんざりすることは?」
N「うんざりすることはね、流しの片づけ。食器がね・・ご飯の後の片づけがね~(笑)」
O「好きな音はなんですか?」
N「木の葉のサラサラって音かな」
O「嫌いな音は?」
N「目覚ましの音。絶対にかけたくない!自然に起きたいの!だから起きられないの!(笑)誰かに起こされるのがイヤなの」
O「では、今の仕事以外でやってみたいお仕事は?」
N「プロデューサー。。みたいな。企画する仕事。。そういう仕事はしてみたいなって思いますね」
O「自分を色で表現するとしたら何色でしょう?」
N「う~~ん、ラベンダーみたいな、紫っぽい色かな。あまり強い色じゃないかな」
O「では、2015年、今年のキーワードは?あるいは今年1年の間にこういうことをやっておきたいかなっていうことがあれば」
N「色々あって、でもね、まずは「痩せる」ってことが!(笑)」
O「そこですか!(笑)」
N「そこが毎年のように!そろそろクリアしないと!
毎年1月くらいにすごく思うんですよ。
この前、寝るだけダイエットっていうのがあるって聞いて。これは私にぴったりだと思って、今度セミナーに行こうと思っているんですよ。(笑)
もうひとつは、はっきりさせる、今まであいまいにしてきたこととか積み上げてきたものを全部クリアにしていく。それを今年はやりたいなって思っていますね。後回しにしてきたことが気になることで前に進めないこともあるので。そこが自分の重石になっている。そこを整理しようと。今まで切羽つまると受け身的に決意することはあったんですけどね。今年は整理してはっきりさせるをキーワードにしていきたいと思います」
O「今日は本当にありがとうございました」
第2回は波動測定アクアタック研究室、代表、片岡章さんをゲストにお迎えしました。
アクアタック研究室さんは、人・ペット、および物品・製品の波動測定をされています。身体はもちろん感情・精神の様々な項目で波動測定をされており、コラボのイベントを開催するなどお世話になっています。
いわゆる不思議系のお仕事をされている片岡さんですが、私、小野から見ると、リアリストであり、またアーティストの雰囲気もお持ちなんです。では、どうぞ!
まず、波動って何かを聞いてみよう!
小野(以下O)まず波動というものを、初めて耳にされる方に説明するとしたらどのような感じになるでしょうか?
片岡(以下K)一言で言えば「気のエネルギー」です、と。
例えばね、人間がこういう形でできているでしょ、その背景にはそれを作らせる磁場のようなものがね、磁石の磁場のようなものがあると思うんですよ。
そういうエネルギーの世界を「波動」と呼んでいる、と。
小学校の時にやった実験で、鉄の粉のところに磁石を置くと、弧を描くようにして模様ができるでしょ。人でも物でも、あんなふうに物質が目に見える形で出てきているんだと思うんですけど・・それをわかるには、たぶん一生かかりますね。
物理学でも「波動」っていいます、むしろ向こうが先なんだけど、科学者の中には「まぎらわしいから波動っていう言葉を使うな」っていう人もいる。物理学では「気のエネルギー」っていうものを前提にしていなくて、音の振動とか光の振動っていう意味で「波動」っていう言葉を使っているから。そういうものをこういう世界でも使うのはいかがなものかっていう人もいます。波動やっている人でもそう考えている人もいるので、本当は別の言葉がいいんだけど。
でも、もう江本さんのおかげで「波動」で広まっちゃってるから。別の言葉を使ってもわかりにくいから。
それはある日、ある時、やってきた!
O:アクアタックさんは「波動測定」っていうものをお仕事にして何年くらいになられるんですかね?
K:アクアタックとしては97年の1月からだから、もう18年くらいか。
最初に始めたのは92年。
O:仕事としてやることになったきっかけは?
K:きっかけはね、堀北真希さんが女優になったきっかけと同じなんですよ。
O:なんですか、それ?(笑)
K:あの人、芸能界に全然興味なかったけど、スカウトされちゃって、仕方なくオーディション受けに行ったら受かっちゃって。どうしよう、どうしようって泣いたらしいんだけど、現場見て、しようがない、やるしかないってなったっていう経緯なのね。
こっちも自然療法やっているクリニックにいたんですよ。92年当時。そのクリニックに波動測定器を導入するから、お前がまず覚えろって言われたのがきっかけ。
O:指令だったんですね。
K:指令だったんですよ。その時、こっちは波動なんていうものは知らないんですよ。
O:あ?知らない?
K:知らないんですよ。
そんなこと、めんどくさくてやりたくないと思いました。でも、まあ、しようがないから、命令だからやることにしました。
3年くらいの間は、自分が何を測っているんだか、わかったようなわからないような・・
O:でも、測定をされていて、的確に把握できているだなっていう実感っていうのはどうだったんですか?
K:まあ、そこは患者さんが来ていて、病名もある程度わかっていますわね。血液検査とかやっていて、そういうデータとかもある程度あるので、つけあわせはできたんで。。
O:おお、なるほど、では、これはある程度の精度はあるものなんだなっていう実感は・・
K:そう、決していいかげんなものではないなという感じはあったし、でなければ院長はやめていたはずだから。
こっちはあんまりじっくり検証している時間はなくて、院長がどんどん患者さんの髪の毛、あ、髪の毛でも測れるんですけどね、とってきてこっちにまわすの。50人くらいたまっちゃって、週2日徹夜するような時もあった。
地獄でした。(笑)
O:それから独立されて。。
K:そう、そこで2年やった頃に、引き抜きがあったんですよ、うちに来ないかって。
それは健康食品をやっている会社で、Aっていう会社。
その中に波動測定の部門があって、そこに人が欲しいからっていうんで測定者として呼ばれて行ったんだけど、そこは2年で部門閉鎖になって、それで営業の仕事ならあるけどどうするって社長から言われて、そんなことできるわけない、電話が嫌いなんだから。(笑)
で、そうはいってもどうしたらいいかわからなかったんだけど、まあ、とりあえずこれをやってみるかっていうことで今使っている測定器を使って始まったんです。
全部、あの、こっちの意思はなし。(笑)
O:意思はなし!そうやってどんどんと流れに激流に巻き込まれるかのように(笑)
K:巻き込まれてきました。(笑)
でも、クリニックに行ったのは自分の意思で。自然療法に興味があったし、生命ということにも関心があったので。
やっぱり大事?!ものたちとのおつきあい
O:波動についてお聞きしたいんですけど、今片づけブームとかあるじゃないですか、ぞんざいに置かれている状態と、きちんと置かれている状態と丁寧に優しく置かれている状態では、その場の発する波動っていうのは違ってくるんでしょうか?
K:それは、違い、でました。
O:違い、出ましたか。
K:測定会でかばんなどから色々なパワーグッズを出してきて測った人がいたんですけど、どれもこれも、軒並み低かったんですよ。
これはサイババさんのところからとか、これはなんとか先生のところのものとか、有名関係なブランドのグッズなのでおかしいなと思っていたんだけど、後日他の人から聞いたところによると「あの人、雑なのよ」っていう話なのね。
むさぼり集めるんだけど、家の中に置いとくだけ、ほったらかしているだけ。。みたいな。
そういうのがあるので、そういうことを反映しているんだと思いますよ。あと企業でも内部紛争があったとき、製品の波動が落ちてたってことがあったし。
O:あ、面白いですね。
K:そう、こっちも知らずに測っているから、この前測った時良かったのになんでかなと思っていたら。それも後から聞いたことだけど、その頃、内部分裂してたっていう話だったり。
O:面白いですね、同じ製品なのに。
K:同じ製品なのにね。ほかにも企業の話では、製品開発する途中の段階のものを調べたことがあって、それまでずっといい波動を保ってきた会社なのね。なのに、その試作品に限ってはマイナスもでるわ、ガタガタなのね。
それで、こっちも相手に「ダメでしたよ」って簡単には言いづらいので、ちょっと色々な方法で調べたんだけど、それによると原料は外国からもってきたものなんだけど、それの声を聞いてなかったっていうか。原料は原料で生まれ育った土地のリズムみたいなのがあるでしょ、原料のリズムが。暮らしてきたリズムが。それを無視して日本の製造のペースに乗せられちゃった、いついつまでに完成しなきゃいけないとか・・っていうことみたいなのね。
O:それでガタガタ感が出ちゃうって・・
K:それは初めてだったんだけどね。こっちは当然いいもんだろうと思って測っているんだから、先入観で測り間違えていることはないはずだし。
そういうことがあるから、ものと言えども丁寧に扱ってあげないといけないかなって思うわけですよ。
O:じゃ、自分の住んでいるところとか自分のまわりを丁寧にキレイに扱っている人は、丁寧に扱っている物の波動にかこまれて暮らしているっていうことになるんですよね。
K:片づけといっても、効率的に処分するっていうこととは違うんでしょうけど、あの人、誰でしたっけ、30手前の人。
O:あ、こんまり(近藤麻理恵)さんですか。
K:そうそう、あの人は、捨てる時、ありがとうって言って捨てているって言うでしょ。あの人は、そのへんをわかっているんじゃないかなって思うんだけど。
そういう片づけ方ね。
O:感謝されているものの波動に包まれて暮らすっていうこと。。
K:人間と同じように考えればいいわけね。人をゾンザイに扱っていたら、人からゾンザイに扱われるし。恨みの中で生きていかなきゃならない。まあ、ものの感情が人間と同じものかどうかはわからないけど。エネルギー的にはそういうことになる。
波動の今から見る、ひょっとして掃除のチカラが働いている?!
O:波動測定を20年くらいされていて最近の傾向っていうか、最近気づかれたことなどありますか?
K:ひとつありますね。だんだん波動が上がってきていたでしょ。ずっと上がり続けていたんだけど、去年の5月くらいからね、そのテッペンが止まったんですよ。
O:去年の5月?
K:そう、具体的にはS+68.1っていう数値より上の数値は出ないの、それ以来。
O:そうなんだ!
K:それがなんなのかっていうことはわからないんだけど。。地球の波動の限度なのか。。こちらが測れる限度なのか。。
でもね、エネルギーがそこまで高まったところで色々なことが世の中的に出てきて、変わってくる年になったのかなっていうことも考えられるわね。国際情勢や経済や色々な変化もそういうことなのかなと。
O:話を戻すと「波動が上がってきていた」っていうのは「それって何?」と思われる方もいると思うんですが・・
K:簡単に言えば「質が良くなってきている、作る人の意識が高まっている」っていうことなんでしょうけどね。方向としては波動が高いっていうことは精神の方向へ、低いっていうことは物質の方向へっていう方向付けしていますけど。
10年前は健康食品でも出なかった波動が、今はそのへんのスーパーで売っているお菓子でも出ちゃったり・・はるかに超えちゃったり・・
O:ええええ、ほんとですか!
K:もちろん今の健康食品はその上をいっているんだけどね。だからS+68.1が出たりするわけだけど。だから、全体に上がってきているんで、いろいろな磁場が変わってきているのかなと。世界を掃除する力が出てくるから、ゴミなんかも表面化してくるのかな・・と。それもあるのかもしれない。それが色々な事件として出てきているのかもしれないよね。
O:でも、それもまた変化してくるのかも・・しれないですよね。
K:そう・・かもしれないね。変化すると、測る人間としては大変なんだけどね。もう上がらないで欲しいと思っているんだけど(笑)
それでも上がってきているからね、今まで。だから間違いないはず。
波動を高めたい、わかりますけど・・その欲はどうでしょう?
O:例えばなんですけど、愛情・幸福の波動を最初に測った人が自分の波動値を知るじゃないですか、それで、その方が「じゃ、これを上げるにはどうしたらいいですか」って聞いてきたら、どうお答えになりますか?
K:上げようと思わないことですね。(笑)
悟ろうと思うと悟れないのと同じで、そういうとらわれることが波動が上がらない理由でしょうから。
コツコツとできることをやっていて、気づいたら上がっているっていうことなんじゃないでしょうかね?
それに必ずしも高ければいいってものではなく、今この波動のところで生きていく意味があるっていうことでしょうから、低いのは低いなりにね。それが今の課題なんだろうから。
そうじゃないと単純に高校生の方が中学生より偉いっていうことになっちゃう。
中学生には中学生の学ぶことがあるわけで。
恒例の8つの質問
O:では、恒例の8つの質問にうつりたいと思います。
好きな言葉は?
K:別にないです。座右の銘もありませんけど、あえて言えば「なんとかなる」とか「無理しない」とか脱力系ですね。
O:気持ちを高揚させるものは?
K:理想を言えば、晴れた日にオープン・カフェに座って考えたり空想をめぐらせたりしている時間が高揚感がありますね。
高揚感って言っても、いわゆる企業戦士の高揚感じゃなくて、色々なことが楽しくなって中のエネルギーが高まる・・ような・・ね。
O:うんざりすることは?
K:”いわゆる”頭のいい人。わかってないのにわかったような・・臨死体験の話とかあるでしょ、それを脳の中のメカニズムで説明して、「それは結局こういうことなんだよ」ってわかったように言う人がいるじゃない?脳の中の働きは確かにそうでしょう。でも、これがすべてなの?っていうのはわからないわけじゃないですか?これしかないみたいな言い方をする
のは、本当に頭がいいわけじゃない気がする。むやみに霊的なことを信じちゃうのも危ない、だけど、その人の言っているのはひとつの説明の仕方であって、他の説明の仕方だってあるかもしれない。でしょ?
そういう点では本当に頭のいい人っていうのは、たとえば、IPS細胞の山中教授。そのへんをわきまえておられるんだと思うのね、「わからないことがある、不思議なんですよ」ってお話されている。
だから、ああいう発想の人は本当に頭のいい人だと思うけど。
O:好きな音は?
K:好きな音はね、静寂の中でね、思い出したようにポツンと鳴る音なのね。例えばね、タルコフスキーの「サクリファイス」っていう映画があるでしょ?あの映画だったと思うんだけど、オープニングはバッハの曲が流れているんだけど、本編の方で映画音楽は一切なしだったと思うんだけど、たまに遠くの方で犬が「ワォーン」って鳴いているような音とか、カーテンとかすだれとかがパサってはためく音とかがポツポツと鳴っている・・ああいうのは好きですね。
O:嫌いな音は?
K:嫌いというと言いすぎだけど、ヒーリングミュージック。
例外がふたつあって、エンヤさんと小野さんも好きなブライアン・イーノ。あれは別だけど。
でも、世間でよく流れているヒーリング・ミュージックっていうのは嘘っぽいな。みんな勘違いしているような気がするの。
魂を鎮めるっていうのと、魂を冷やして凍らしているっていうのと、それを混同しているような気がする。
いい音楽っていうのは淡々としていてもエネルギーが充実しているし、密度が高いのよね。シャラ~~っていう音流しているだけで、宇宙とつながっているとか浄化していると思っているのが勘違いなんじゃないかなって思っていますけど。
O:「宇宙とつながる方法」だの「あなたの天命を知る方法」だのを教えますっていうのがありますけど、「だからなに?」って思っちゃうんですけどね。
K:だってつながっていない人は誰もいないと思うし。
O:そうそう。(笑)
K:そのへんの虫だってつながっているわけで、でなきゃ、あんな見事な形できないでしょ?(笑)
O:完璧なんですよね!
K:そこにちゃんと宇宙の法則は働いているんだから!いいんじゃないの??と思うんだけど。
O:今の職業以外でやってみたいなと思う仕事は?
K:これをはずれてまったく別のものっていうのはなんだけど、今の延長で芸域を広げられたらとは思っていて。
今まで測定マシーンとしてやってきているでしょ、だからもっと考え方のところとかね、生き方のところとかに関わることが出てくればなって思います。
O:自分を色で表現するとしたら何色?
K:好きな色でもあるんだけど、「黄色」
オーラもそうらしいんですよね。ひとりの人からしか聞いてないんですけどね。それと、業務用のオーラっていうのがあって、測定をしている時は紫らしいんですよ。
O:2015年今年1年のキーワードがあれば?
K:これも特にないんですよね。ないんだけど、今年あたりからお勉強する時間を少し作りたい。増やしたい。健康関連なので、当然体の仕組みやら栄養のことやらはあるんだけど、蓄積したデータを解析したりすることもあるので統計学もね。
波動のことを知るのに物理学、特に振動や素粒子に関することとかもね。
それと波動のことやっていると、これは科学なのか、どうなのかっていう、よく言うでしょ。波動をやっている人は「超」科学だとか言うじゃないですか。やたら「超」をつける人はあんまり信用しないんだけどね。
この波動っていうのは、単なるスピリチュアルな世界でファンタジーとしてやる分にはいいんだけど、そうじゃなくやろうとしたら、ちゃんとどういうものなのかっていう自分の考えを持たなきゃならないんで、今度は「科学哲学」の方もかじらなきゃいけなくなってくるんですよ。
そもそも人間が物を見ているっていうのはどういうことなのか?っていうことになる。
本当に見たままの世界がそこにあるのかっていうところまでね。認識論になっちゃうんですけどね。
生物学者、池田清彦さんの「構造主義科学論の冒険」っていう本があるんですけど。
さんまさんの「ホンマでっか!?」に出ている方で、この人は「科学教」っていう言葉を使うのね。「外にあるものを無邪気に信じて科学をやっている人は宗教と同じだ」
難しいんで何度も読んでいるんだけど。
この人は神秘思想的なことは一切ないんだけど、人間の意識の中にそういう映像が浮かんだってことは確かだけど、外にそれがそのまま本当にあるかはわからないっていうのね。
O:たまに思うのは、自分はこういう風に物を見ているけれど、果たして他の人から見たらどうなんだろうって・・
K:たまたま話が合って、同じものが見えているっていうことで話が進むんだけど、アンジャッシュのコントみたいなもので、まったく違うものを見て話しているのかもしれない。
太陽見てたって、あれだって18分前の太陽でしょ、光が届くまでにかかっているから、今あそこにいるわけじゃない。
O:目に見えないものは信頼できない、見えているものは信頼するっていう、そのこと自体、ほんとはどうなのっていうことになりますよね。
いわゆる精神的なことを扱うお仕事をされている片岡さんですが、いずれの極にも偏らず、自営業者としても地に足のついた生活を送られているのは素敵ですね、今日はありがとうございました!
魔法の美眉メイクはこうして生まれた!
小野(以下Q)「晏在さんは美眉メイクで多くの方を驚くぐらい変身させてきていますが、眉メイクというものに興味をもったきっかけを教えてください」
晏在(以下A)「小学生くらいの頃から、女の子のそれも顔の絵を描くのが好きだったんです。
いかにかわいく描くかを考えると目と眉の印象が大事だなって、その頃から思っていました。
仕事として眉メイクに取り組むようになったのは、20年くらい前にカラーを勉強した時からですね。洋服やメイクなど似合う色に興味があってカラーを学んだのですが、もう一段階引き立たせるためには「眉が大事!」と思いました。それで眉メイクを研究して習得したんです。」
Q「本当に眉メイクだけで、あれほどの大きな変化があることは面白いことですよね!」
A「変化は大きいですよね!ふだん眉メイクをやっていらっしゃらない方は特に!表情も変わるし、その場で美人顔にできる!」
Q「電車内で色々な方の眉メイクを見て、こうしたらいいのになとか思われることは?」
A「よく思います。知っているのと知らないのとでは大きな違いがあります。ご自分に似合う眉メイクを知らないと損って思います」
Q「40代から50代の方の眉メイクについてアドバイスをするとしたら?」
A「その年齢になると残念ですが、お顔も下がるし、たるみも気になる。なので、まずは元気に見えることが大事なのではと思います。その意味で、細い眉よりもある程度の太さがあってきちんとした印象の眉であることがポイントかと。
そういう眉であることで、その方の品格が上がると思います」
Q「ここ最近、若い女性のトレンドの眉メイクは、まっすぐでかなり太い眉ですが、これを40代50代の女性が取り入れると?」
A「若々しくありたいと思うことはよいことですが、若い子がやっていることをそのまま取り入れることは、残念ながら逆にその方の【格】を下げてしまうと思いますね。」
Q「【格】は晏在さんにとってキーワード?」
A「【品格】【格】はとても大事なことだと思っています。これは眉メイクのみならず、ご自分が身に着けているもの、使う言葉も勿論だと思います。また、私個人の感覚ですが、眉は知性の表れだと思うんですよね。今は眉メイクの講座よりも、笑いと健康関連の活動の比重が大きいですが、眉を美しく変えると女性を元気にできるので、ご要望があれば眉メイク関連の講座も提供させて頂きたいと思います。
以前イベントで、3日間で100人以上の方を美眉メイクを致しましたが、皆様とっても喜んで下さったですし。休む暇もなくとっても大変でしたが(笑)」
Q「またエミフロンテのオリジナル眉シート、美人誕生眉シートを製作しましたよね」
A「はい、従来のくり貫きタイプとは違った珍しいスタイルの眉シートですが、輪郭を手軽に決めることができるという意味でおすすめですね。」
感動を与えられることが幸せ
Q「ネオ・ルネッサンスという団体名の頃から現在のエミフロンテまで、様々な講師の方をお招きしての講演会なども開催してきましたが、印象に残っているイベントなどはありますか?」
A「素晴らしいお話を伺う機会としてそれぞれ印象に残っていますし、勉強になりました。特に印象に残っているイベントは、波動を研究されているアクアタック研究室さんとの波動関連のイベントですね。
自分たちが使う言葉がもつ波動への影響を再認識できましたし。
また、自分たちがやった寸劇のようなもの。あれは面白かったですし、自分はこういうことが好きなんだなと思いましたね。私が自分自身で幸せと思えるのは、人前でパフォーマンスをして感動させることなんだなということに改めて気づくことができました。
そういう意味でも、ご縁あって林先生と出会い、笑み筋体操と出会って、多くの講演の機会をいただいていることに喜びを感じていますね」
Q「笑み筋体操のインストラクターとして、笑いと健康関連の講演の活動をされていますが、同じテーマを扱っていても、各講師で得意分野やスタイル、強調点はそれぞれです。晏在さんが講演の中で特に力を入れて伝えたいことはなんでしょう?」
A「それは、日々起こる物事をどのように受け止めるか。物のとりよう、物の考え方・・ですね。
ひとつの同じ事実を見て「これしかない」ととるか「まだこんなにもある」ととるか・・以前から聞いていたことではありますが、脳との関連から改めて認識できたので、そこはしっかり伝えていきたいと思います」
新しく始めます!
Q「今年の晏在さんの新しいプロジェクトとして健康検定協会認定インストラクターとして健康検定を実施していくことがありますが、健康検定に興味をもったきっかけを教えてください。」
A「笑いと健康の講演講師をしていて、もっと健康について勉強していきたいと思い、色々調べていてネットで見つけたのが健康検定でした。健康検定の良さは、健康に関する身近なことをクイズのような感覚で学ぶことができることですね。クイズを進めていくうちに知識が身につくようになっていて、楽しく学ぶことができました。
郵送検定もあり、自宅で受験できるので遠方の方にとっても便利です。ネットで練習問題もありますし。
検定の問題は、栄養士や医師などの専門家が監修しています。健康情報が氾濫している今、あまりにも多くの情報に振りまわされないように、正しい知識を習得して欲しいというのが健康検定協会が目指していることでもあるようです。
もっとも栄養学はじめ健康に関する情報は日進月歩でありますので今日正しいとされていることが明日は違ってくる可能性もありますが、最新の情報で正しいとされていることの知識という意味です。
今回、協会認定のインストラクターになり、指導もできる立場になりました。今後はこの検定の普及にも力を入れていきたいと考えています。」
恒例の8つの質問
Q「では、最後に8つの質問です。好きな言葉は?」
A「ありがとうございます。感謝。すべて良くなる。」
Q「気持ちを高揚させることは?」
A「自分が仕事の上で好きなことをするとき」
Q「うんざりすることは?」
A「まわりの人が使う否定的な言葉、あまり聞きたくないです。舌打ちも」
Q「好きな音」
A「パイプオルガンの荘厳な音。自然界の音。川のせせらぎなど。」
Q「嫌いな音」
A「金属がこすれる音。強風の音。」
Q「今の職業以外でやってみたい仕事は?」
A「人々を感動させられる仕事。芸術系や朗読などです。」
Q「自分を色で表現するとしたら?」
A「レモンイエロー」
Q「2015年今年1年のキーワードは?」
A「【豊か】それから健康の【健】ですね」
Q「今日はありがとうございました」
笑みナビゲーターとして活動する小野彰子へのご連絡はメール、または携帯 080-3174-5543(移動中は留守電になっております。メッセージを残していただければ、折り返しお電話いたします。)までお願いいたします。
email: info@emifronte.org